地代を約5年滞納し、借地契約を解除するために建物の解体、借地の原状回復費用を請求された場合の相続放棄解決事例

  • 女性
  • 男性
解決事例
属性 エリア 東京都
期間 1.5ヶ月 年齢 63
負債額 56万円 その他

解決実績 2013年12月  (東京都 M.K様)

17年前と昨年に亡くなった両親の相続放棄をしたい!

ご相談時の状況

平成8年に亡くなったお父様と、平成24年12月に 亡くなったお母様の相続放棄の相談で来所されました。

父・母は借地上に自宅を所有しており、地代を約5年間滞納していたのと、借地契約を解除するのであれば建物の解体、借地の原状回復費用を請求された事案でした。

相続が複数回発生していたため、被相続人の子の配偶者や孫にも相続分が分散しており、相続関係が複雑になっていました。

提案内容

3ケ月経過後プランをご提案し、戸籍謄本の手配、申述書の作成・提出、照会書への対応、債権者への通知を含めてのご支援をご提案しました。

結果

3ケ月を大幅に経過していた案件でしたので、相続発生前、相続発生後、債務発覚の状況を特に、故人と相続人の関係性に着目して、詳細にヒアリングしました。
M.Kさんは若くして実家を離れ生活しており、お父様やお母様の財産の詳細について把握していなかったこと、またそれぞれの相続発生時に、自分は相続する財産が無いと信じ、特にこれまで何も手続きをせず問題無く生活してきており、今回初めて、相続債務の請求や、財産の詳細を知らされたことが分かりました。
過去の事例や判例を確認したところ、他に相続人になる人も含め、裁判所に相続放棄を認めてもらえる要件が備わっており、申述書や照会書対応において、その事情に重きを置いて丁寧に対応したところ、依頼者と、その他の相続人含めて、相続放棄は無事、受理されました。
この案件は相続が数次的に発生しており、手続きに必要となる戸籍謄本が多岐に渡ったこと、期間を大幅に経過しているため、迅速かつ慎重な対応が求められる事案でした。
放棄が認められなかった場合は、相続する意思もない家屋を相続して多大な負債を抱えるところでしたが、無事、放棄が成立し、とても安心しておられました。


公開日:
最終更新日:2016年6月29日

よくご覧いただくコンテンツ一覧