生命保険と相続放棄
相続放棄すると生命保険は受け取れない?
相続放棄の相談をされる方が心配されることのひとつに、相続放棄することで生命保険が受け取れなくなるんじゃないか?という問題があります。
相続放棄というのは相続財産を放棄するということですので、相談者の方へのご返答としては生命保険が相続財産にあたるのかどうかという部分がカギになるかと思います。
相続放棄したら受け取る権利が無くなくなるものではなくそれが相続放棄したものに含まれるのかという視点で見る必要があります。
生命保険の受取人が相談者ご本人に指定されていれば、それは相続するものではなく相談者の固有の財産と考えられますので相続放棄したとしても全く影響なく生命保険を受け取ることができます。
相続放棄の相談や手続きを行なう時には、こういった疑問や不安をしっかりと解決しておくことが大切です。 相談内容が部分的であったために、相続放棄は無事にできても考えていたような結果を得ることができなかったという場合も考えられます。
相続放棄の手続きのことだけでなく、相続放棄のプロには現在の状況を詳しく伝えて納得してから依頼するべきでしょう。
相続放棄というのは大きな決断ですし、相続放棄のプロに依頼すれば費用もかかることになりますので、納得のいく結果を得られるようにするべきでしょう。
相続放棄すると生命保険を受け取れない場合とは?
相続放棄することで生命保険を受け取れなくなる場合もあります。
それは、亡くなった方が生命保険の受取人になっている場合です。
相続放棄の相談をするときには、こういった細かい違いも大変重要になってきますので、事前に把握しておくことがとても大切になってきます。
相続放棄の手続きをするからにはこのような生命保険などを相殺して、最終的にどうなるのかということが相続放棄するかどうかの判断材料になります。
借金がたくさんあったとしても、それ以上にこういった本人名義の生命保険があったとしたら、相続放棄そのものをする必要がなくなるのかもしれません。
相続放棄についての相談をすることで、相続放棄をしないですむことがわかるというケースももちろんあります。
相続放棄以外の手段をとった方が相談者にとって良い結果が得られることがわかることもあるわけです。
相続放棄のプロに相談するというのは、相続放棄の手続きをするという結果だけでなく、相談内容によってはそれ以外のもっと良い方法が選択できる場でもあります。
受取人の指定が無い生命保険
受取人の指定が無い生命保険であった場合には、相続放棄すると受け取ることはできないんでしょうか?
誰にも相談せずに考えると、相続放棄した場合にはかなり無理っぽい感じがすると思います。
でも、こんな時にこそ、相続放棄の専門家に相談する価値があると思います。
では、相続放棄するとこの受け取る権利を放棄してしまうことになるんでしょうか?
相続放棄した人が受け取ることができるかどうかは、最終的には裁判所の判断によるところとなります。
つまり、相続放棄したとしても、相続人であった相談者自身の権利であったと判断されることとなり、過去にも実際に受け取ることができています。
相続放棄にはこのように複雑なことがたくさんからんできます。
だからこそ、相続放棄のことは相続放棄の専門家でありプロの司法書士に相談して進めていくことが大切です。相続放棄の手続きは一度しかできません。
相続放棄とじっくり相談しながら、状況をしっかりと見極めて最善の手段を選択していきましょう。
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